自らの経験からがん看護の道へ。今は自分の「成長」がとても嬉しいです。

私は新卒で当院へ就職し、現在2年目、病棟の中でも先輩になりました。地元出身なので、学生のときの実習も当院で受けました。そのときの指導者の方がとても丁寧に指導してくださり、人間関係も良いなと感じていました。私の祖父母も当院がかかりつけですので、祖父母も見ていけるかなと思い、就職を決めました。

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実際に入職してみると、やはり人間関係の良いところは働きやすいと思います。看護師だけではなく、他の病棟や他の部署とも仲がよく、連携もスムーズです。たとえば、薬剤師、臨床工学士、リハビリテーションの理学療法士の方々とも、いろいろな部署の人たちと仲良くできるのも、看護以外の世界も知ることができて楽しいです。

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私は入職前から、今の病棟での勤務を希望していました。学生のころ、私の友人が白血病になり、面会もできずにとても悲しい思いをしました。実習でがん看護を学び、化学療法についてもっと知りたい、患者さんのメンタルの部分も支えていける看護師になりたい、と考えたからです。
実際に働き始めてみると、まさに自分が学びたかったことを、たくさん学ばせていただけました。化学療法、輸血などの手技もありますし、身体的心理的な苦痛をサポートするのも、看護師の仕事です。私自身はまだまだ勉強中ですが、いずれは緩和ケアや化学療法など、がん看護に関する分野での「プロ」になりたいと考えています。がんで化学療法を受ける患者さんは、寛解する患者さんもいる一方で、いずれは亡くなってしまいます。そんな患者さんに、「最期にこの人に看護してもらって良かった」と言っていただける、そんな看護師になりたいです。

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現在は2年目となり、新人に「教える」シーンも増えてきました。自分が教える側になったのは素直にうれしいですし、自分が教えることで理解してくれるときもうれしいです。私がいつも気を付けているのは、言葉遣いです。上から諭すのではなく、対等の立場で話をするようにしています。声をかけやすいような雰囲気をつくり、自分からも声をかけるようにもしています。そうやって新人にいろいろと「教えているところ」を先輩に褒めていただいたり、患者さんからも「対応が丁寧で良いよね」という言葉をいただけたりするのが嬉しいです。患者さんに名前を憶えていただけることも、素直にうれしい。自分が少しずつ成長できているかなと思えることが、やりがいになっています。