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先輩看護師インタビュー

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K.S さん

3年目手術室

K.S

教わる立場から教える立場へ。手術室での「教えることの難しさ」を体感しています。

新卒で入職して3年、最初から手術室で勤務しています。学生のころから、手術室で働きたいと思っていて、学校の先輩が手術室に勤務していたので話を聞いていましたし、解剖が好きだったこともその理由のひとつです。
実際にインターンでお世話になったときに、手術室も見学させていただきました。手術室の看護スタッフはフレンドリーでしたし、ほかの病院も見て来た人は「こんなにフレンドリーではなかった」といっていましたし、ここなら楽しい仕事ができるかもしれないと考え、入職を決めました。


手術室の看護師は、大抵の場合2人でペアになって動きます。手術室でプリセプターとプリセプティを決めていても、必ずしも一緒の手術に入るわけではありませんので、実際の指導・教育は、ペアになった先輩看護師が担当することになります。一緒に手術につく先輩に、プリセプターと新人の両方が、今現在の「できること」と「できないこと」を申告します。手術後は、手術室看護師が誰でも見えるようになっている、新人が振り返りを記録する用紙があります。この「振り返り用紙」を通じて、いろいろな人からたくさんのアドバイスをもらいながら、「できること」を増やしていきます。3か月や半年のスパンで面談し、状況の確認と次の目標をアドバイスしていくというのが、手術室での新人教育です。


自分が新人のとき、本当にわからないことは先輩に「すいません、教えてください」と聞きながら、いろいろと教えていただき、学ばせていただきました。僕も3年目となり、新人とペアを組むことが増えてきた今は、新人に質問される立場です。
新人から質問されたときはまず、「前に経験したことがあるか」を確認します。経験がある場合は以前の資料を見返すように伝えますし、経験や資料がなければ丁寧に説明します。手術が終わってから新人と一緒に振り返りをしながら教えていく、分からないことをそのままにしないで、どんどん質問してほしいと思います。
ただ、病棟と手術室が違うのは、「その場でメモや資料を確認できない」ことが多いという点です。直接介助に入っているときはその場で確認することができませんし、その場でメモすることもできません。振り返りまでにタイムラグが空いてしまうこともあるので、なかなか覚えていくのが難しい場合もあります。この辺りは、手術室ならではの課題かもしれません。


今の僕は、仕事にはだいぶ慣れましたし、もう少し今のスキルを高めたいところです。でも、いずれはERや災害医療の分野にも挑戦したいと考えています。
当院には3年目に3週間のローテーション研修があります。僕も研修に参加し、ERを見てくることができました。ERには手術室とは違う緊張感がありましたし、かなりドキドキもしましたが、研修はとても楽しく終えることができました。僕の中で、新しい目標ができた研修でした。


当院は、院長先生がかなり活発な人柄で、イムスグループの運動会や行事への参加に、力を入れていますが、多職種との関わりをもてるチャンスだと思います。たとえば運動会などで知り合って協力した他部署の人は、仕事で顔を合わせると「やりやすさ」が違う、とても仕事がしやすくなると思うのです。
互いが顔見知りで、連携がスムーズにできれば、きっとそれは患者さんにも還元したい。当院は、そういう働き方もできる病院です。