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先輩看護師インタビュー

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T.R さん

4年目消化器外科・呼吸器外科病棟

T.R

できなかった自分の姿を振り返りながら、今はこの道を極めていきたい

就職活動中に当院のウェブサイトを見て興味を持ち、インターンでもお世話になりました。そのときに病院スタッフ同士のやりとり、たとえばナースステーションでの会話や患者さんへの対応などを拝見し、看護師同士、看護師と医師、看護師と理学療法士など、人と人との関係に好感を持ちました。かしこまっているようだけど楽しそうというか、ギスギスしたところは無く働きやすそうだなと感じました。病棟によっては忙しいところもあると思いますが、やはり人間関係で落ち着けないと働くのは難しいと思いますし、当院はそういうところが無かったのでここで働きたいと、就職を決めました。


入職後に配属されたのは、現在の勤務先である消化器外科や呼吸器外科の患者さんが多く入院する病棟で、術前術後、周手術期看護がメインです。1日あたり5件の手術があったこともありました。手術後も数日で退院する患者さんもいますので、患者さんの回転はとても早いです。短期間で入院、手術、退院となる患者さんとどう関わるか、常に抱えている課題かもしれません。「業務をこなす」ことを優先にせず、限られた時間でも患者さんとコミュニケーションを取り、医師には言い難いこと、実は困っていることなどを聞いて、悩みごとがない状態で退院していただきたい、そう考えています。


今の病棟への配属は、学生のときからの自分の希望でした。そのときに大腸がんで人工肛門を造設した患者さんを受け持ったことがあります。もともと温泉の好きな方でしたが、人工肛門を造設したことで「(温泉にも)出かけられないよね……」とおっしゃる患者さんに、自分の知識不足で上手く伝えることができませんでした。どう説明すれば良かったのか、何を伝えれば患者さんの気持を少しでも支えることができたのか、自分に対しても不満が残ってしまいました。それで、消化器外科を極めたいと思ったのです。


現在は5年目になり、教育も担当しています。師長や周りのスタッフからも「教育担当に向いている」と言っていただけましたし、自分の視野も広げたいと考え、担当させていただくことにしました。新人にも「手技を教える」だけではなく、「どう説明すれば伝わるのか」を考えていくのが仕事です。
自分が常に気を付けているのは、「新人が話しかけやすい雰囲気をつくる」ことです。あれもこれも「やってね」というのではなく、言い方を柔らかく、先輩方の意見もうかがいながら、「働きやすい」と思ってもらえるような環境をつくっていきたいです。