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先輩看護師インタビュー

Interview
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M.R さん

5年目血液浄化センター(透析室)

M.R

患者さんの「日常生活」を支えるのも、私たち血液浄化センター看護師の仕事です

私は新卒で入職し、5年目になりました。看護学生のとき、学校の先生が当院の前看護部長と懇意にされているとのことで当院を紹介され、そのまま入職しました。


入職後すぐに配属されたのが、現在も勤務している血液浄化センター(透析室)です。ここは、腎臓内科病棟と透析室をひとまとめにして「血液浄化センター」という名称になっています。透析室は2フロアあって、1つが20床で入院患者さんと外来患者さんが半々で利用しています。もう1つも20床で、状態が比較的安定している患者さんが透析を行うフロアになっていて、患者さんのお宅との送迎があります。
入職後すぐに、私と同期の4名が血液浄化センターに配属となり、2人は病棟、私ともう一人が透析室に勤務するようになりました。
人工透析は、一度始めると一生続きます。患者さんに対しては、透析を受けにきたときのケアだけではなく、日常生活に対するアドバイスや指導も看護師の役割です。たとえば、外来で透析を受ける患者さんや、透析導入期の患者さんは、ご自身の体重コントロールがとても難しい場合があり、患者さん自身も悩んでいるところでもあります。そんな患者さんの悩みに対して、私たち看護師が「こうしてみてはどうでしょう?」という提案をすることで、患者さんがそれを受け入れて実践してみた結果、体重増加が少ない結果が出たときはやはり嬉しいですね。患者さんと一緒に喜んだりもします。


私は新卒で入職していますから、病棟勤務の経験もありませんでしたし、「透析」自体もよくわかっていませんでしたから、勤務してみたかったというのもあります。透析室は夜勤がありませんので、病棟勤務で夜勤を経験してみたいという気持ちはありますが、今は透析看護師として後輩も指導する立場になりました。
私が普段から気を付けているのは「その人のペースに合わせる」ということです。透析室はベッドの間の仕切りがなく、ワンフロアで全体の動きも見えるようになっています。全体を見通しながら、看護師の動きを確認し、何か困っている様子ならこちらから声をかけるようにしています。

透析室は全体的に、楽しい雰囲気の中で仕事ができる環境だと思います。透析室の中にはまた、医師、臨床工学技士、ソーシャルワーカーなどもいます。看護師と臨床工学士の仕事内容は少し違うのですが、お互いに協力し合っていますし、わからないことや困った時は医師にも相談できます。先生方も優しく教えてくださいますので、とても勉強になります。
私は最初から透析室勤務ですが、今後は病棟勤務にも経験したりしながら、「人をいろいろな方向から見ることができる看護師」を目指し、自分の中でのステップアップを図っていきたいと考えています。